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ファーストクリスマス

Category: SS > CapricE  
ダグジョゼクリスマス編

メリークリスマス







シルヴィアが取り寄せ用意してくれた赤と青の石
数種類ある中から選んだ2色の石を小さく研磨し整えて貰った

その石と共に向かったのはヴァルトリエのとある小さな店――…


【ファーストクリスマス】


実家でお父様に頼むべきかとも思ったが、行動パターンを考えた上でお父様に頼む事を除外した
リリの時も最初は色々と騒ぎ立てたのだ

私がこれを頼んだ時の反応を想像するだけでも頭を抱えてしまいそうだ


別に――…そう言った事に反対する両親ではない


だからこそ、今頼むべきではないと思った
理由はどうであれ、私が初めてまともに付き合うような相手が出来たのだ
何れその報告はせねばなるまい、と思うがあまり早過ぎても彼に重圧を掛けるだけになるだろう

木目の扉に手をかけ中を覗き込む
ドアから真っ直ぐ奥へ進んだ先のカウンターに突っ伏している人物の肩を揺すった――…







クリスマス当日の早朝、彼女から黒い革箱が届いた

無論、彼女の技術は知っているし仕上がりを確認する必要もないほどなのだが
そっと箱を開けると予想以上の出来の品が紫のクッションの上に横たわっていた

ずっしりと重厚感のあるシルバー、リッドに青、ボトムケースに赤の宝石
其処に細く刻まれた一文


「こちらで、正解だったやもしれぬな…」


プレゼントを何にすべきか随分悩んだ
最終的な候補として万年筆かZippoかの二択になった際、どちらが日常的に使う物か考えた

仕事上万年筆を使う事も多々あるだろうし、煙草を吸う彼であればZippoも使うだろう
勿論、彼が万年筆もZippoもどちらも持っている事位は分かっている

かと言って装飾の類となると好みが最も難しく私の好みで選んだとて彼が喜ぶかは分からなかった
元より親戚以外にプレゼントなど選んだ事がなかった私だ


「…気に入って、くれるとよいが」


一緒に同封されていた彼女特有の癖字を眺める

『ジョゼからこんなお願い来ると思わなかったなぁ。
でも私はいつかそうなるかな~って思ってたよ!仲良くね!似た者同士さん』


脳内で再生される感情豊かで柔らかい声色が響く


『そうそう、メモに書かれてた通りに彫刻しておいたからね
私はこっちの方が残り過ぎて恥ずかしいと思うけど、ジョゼらしいかなって思うよ?』


メモに書かれていた通り、とは私が彼女に頼んでボトムケースに彫刻してもらった一文
私からすればそれを言葉として唇に乗せる事自体が恥ずかしくある故、苦肉の選択であった


勿論、私らしくもないと思ったのは事実だ
現にあのメモを見た時の彼女の顔は信じられないといったような表情で
何度もメモを私の目を交互に見つめた程だ


Zippoをケースに戻しロングコートを羽織る


これを見た時に彼はどんな反応を示すのだろうか――…






―― I've never really liked anyone before I meet you. ――



(あなたに逢うまで、人を好きになったことなんてなかった。)


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