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ブラック・ルシアン

Category: SS > ショート  
前期くろすの所で遠征ネタ書いてもらったので
その続編っつーにはアレだけど、まあアレだよアレ

戦線の余興

これではレオル君にしてやられたのでやり返そう企画


タイトルは今回もうんうん悩んでカクテル言葉から

ブラック・ルシアン:強敵




「…ん、レオルの姿が見えるな――…」
「シュヴァリエ、か……やりにくい人が来ちゃったな」


セフィドの領地
遭遇するなんてこれっぽっちも考えていなかった――…わけではない。

見慣れた真紅の髪、蜂蜜色の大きめな眸
小柄な彼の手にしっかりと握られた魔斧が一閃



【ブラック・ルシアン】


見晴らしのいい平地
弁当でも広げれば休日仲間同士楽しんでるピクニック風景、にも適しているだろう


此処が戦場でなければ――…の話だが


煙草を咥えて火を点す、肺一杯に吸い込んだ紫煙をゆっくりと吐出せば
セフィドの風が紫煙を攫う

真紅の髪が揺れ、空気を裂く一振り
風が切れる音、一度伏せられた蜂蜜色の眸、その横に申し訳なさそうな表情の同じ色を見せる少女
表情一つ変えない短髪の黒髪青年もまた、やれやれ。と溜息を一つ零した


「…此処ってお前らの拠点だったか?」
「いいや、上からの指示でな」


その問いに答えた黒髪、ヴィンスはわざとらしく肩を竦めた

此処を制圧するにはレオル、セリカ、ヴィンスを含め10人
対するこちら側も10人であるのに違いはないが、少々骨が折れる


「嫌な対戦カードぶつけてくるもんだな」


悠長に煙草を吸い切り携帯灰皿に押し込む
それに同意するかのようなヴィンスの頷きと別に、ゆっくりと視線を向けたレオルが斧を引いた


「でも、守る真似くらいはしないとね」


ブロンラヴィンの柄に指を掛ける
それを合図にシルヴィアが矢筒から矢を数本抜き取り辺りを見回した


「シルヴィアとシャルは援護頼む」
「うんっ」
「…了解」
「悪ぃが俺はレオルで手一杯になる、他は頼んだぞ」
「また魔力吹き飛ばされて使い物にならないとか、やめてよ」
「…善処する」


一歩踏み込み走り出したシルヴィアの動きを合図に静かだった平地が騒ぎ始める

するりと鞘から引き抜いた短剣を構えた
この短剣自体に殺傷能力はない、十分とある距離
駆けだし始めた真紅の髪が風を切る

振り上げられた魔斧と共に宙を舞う小柄なレオルが陽の光と重なり、眸を細めた


「おいおい、初っ端から飛ばしてくる――…なッ!」


切っ先から振り出された礫が魔斧の一閃を弾く
幾ら小さな礫と言えど、軌道を変えるのに十分だったそれは勢いを失い僅かに逸れた

二歩下がり後ろへ飛び退ける
砂埃の舞ったその場から勢いよく飛び出してきたレオルは勢いを殺されたと思えぬ程
瞬時に飛び出した足を躱す

過去何度か食らってる蹴りだ、あの小柄からは想像も出来ない威力は身を以って経験している


「先にシュヴァリエをどうにかしないと、こっちも不利だからね……!」
「……そりゃお互い様だろうが」


間髪入れず詠唱を終えた切っ先から礫を振り払う


魔斧さえ弾いてしまえば――…


そんな意図もあっさり読まれたか、その礫を薙ぐ

持久戦も、近接を得意とするレオルに近付かれるのも此方の不利になる

じゃり――…と砂が音を立て、風が吹いた
先程まで聞こえていなかった喧騒も、冷静さを保つと耳に届く

矢の射る音、減り続ける足音
今どのくらいの傭兵がこの地に立っているのだろうか


「……魔斧の餌食になるのは後免なんでな、先に封じる――…」


きつく握りしめた柄に後1.2発か。
最大限の魔力を込めレオル目掛けて礫を放った


魔斧でガードをしたレオルの指先の力が緩んだか、弾かれた魔斧は重厚感のある音を響かせ地面に刺さった
その隙を狙い距離を一気に縮め、レオルの腕を掴み押し倒す

レオルの白い首筋にブロンラヴィンを押し付け
強かに頭を打ったレオルが微か表情を歪めた後、ふっと笑った


「…酷いなあ、まだ戯れ程度だったのに」
「あれが戯れなら随分凶暴なネコだと思うが?」
「シュヴァリエこそ、もうちょっと手加減してくれていいんじゃない?」
「手加減の結果、魔斧だけ吹き飛ばす事にした」


首筋に押し付けられた短剣を握り締めたレオルがじっと握った掌を見つめる


「本当に、切れないんだね」
「これで俺が殺意を抱いたら、切れるかもな」


ゆっくりと刃から手を離した彼の手を握り立ち上がらせる


「今回は、僕たちの負け」
「…とは言い切れんぞ」
「…え?」


辺りを見渡す限り、どちらの部隊にも怪我人は多数出ている
回復にあたっているのはセリカとシャルで最早敵味方も関係ない状態だ

目を離せば迷子になるシルヴィアをヴィンスが見張っては呼び寄せる


「…これ報告書どうしたらいいんだろうな」
「…さぁ?仲良くなりました。でいいんじゃない」
「お前それ書けるか?」
「……無理かな」


ふう…と小さく溜息を吐いたレオルがぱんぱんと砂を払う


「今回は僕の負け。でも次は――…負けない」
「前回負けてる手前、2連敗は避けたかったんでな、いい形に持ち込めた」


地面に刺さったままの魔斧を軽々抱えたレオルがすっと斧を向ける


「じゃあ、また」


距離を取りそのまま引いたレオルに視線を向け短剣を鞘に収めた


「次は戦場以外で――…な」


その呟きが、彼に届いたかは分からないが――…


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Comments

ひゃーいっ
武器破壊を食らった気分!←

やっぱ短剣は切れんのか……だがシュヴァリエさんの気分次第で首スパーンされた可能性もあると……ヒィ

仲良くなりました☆って言ったらイズに強制送還させられそう()
>くろす
ひゃー!破壊したら勿体ないから拾いますー!(イソイソ
正直シュヴァは回避能力もないのでれおるんの蹴りは余裕であたると思います
ゲーム内なら確実にそうなるんだけどねー(ゴロゴロ

やだなあ、れおるんの首すぱーん!するわけないじゃないかー
折角だから押し倒しておこう。と思っただけd( ‘д‘⊂彡☆))Д´) パーン

イズ…帰ってきていいのよ?斧秘技…マジで…←



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