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Act.15

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Act.15




目の錯覚だったと思いたい事に遭遇する事がある。
人外が多いこの世界で目の錯覚だったと思いたい事なんてたかが知れているのだが

そう、例えば――…







「キミはシュヴァリエの彼女サン?」
「へっ!?ち、違うよっ!」
「あれ、でも此処ってシュヴァリエの…ま、いっか!俺と少しお話しない?」


この目の前に居るド派手な頭をした男、だとか――…


嗚呼、相変わらず無駄にでかい。
近付けば一層、首の角度が自然と上がる。

ドカッ!と鈍い音を立ててその男の腰目掛けて蹴りを飛ばす。
背に添えられた大剣から伝わる振動は、蹴りをいれた俺にも当たり前に響いた


『いったいなぁ!』と声を上げ振り返る前に言葉を返してやる


「人んちの前でナンパしてんじゃねえ、このド派手頭」
「あーっ!シュヴァリエじゃん!……うーん、相変らず地味だね?」

ガキの頃から変わらない表情で、膝についた汚れを払いながら立ち上がり
くるりと振り返った男が屈託なく笑う。


「てめーが派手なだけだろ、何の用だ」
「地毛だけど?ってそうそう!リリちゃんからシュヴァリエ傭兵やってるって聞いてさぁ」
「俺も地毛ですけど?ふーん。それで?」
「シュヴァリエが傭兵とかウケる!と思って見に来たんだよね」


バチン!と音でも聞こえそうな程のウインクをしたこの男を
どうやって扉の前から退かし家に入ろうか思案した。


「うるせぇ、んで?帝国騎士様が何の御用で?」
「うんっ?あー辞めちゃった。やーっぱ男臭いとこって空気わっるくて」


飽きれる程自由人だな…と内心呟き大きな溜息をひとつ零す。
当の本人は黙って事の成り行きを見ていたシルヴィアの手を取って薄く笑い


「俺はこうして女の子と触れ合えるほうが幸せ」


その手の甲に軽く口付けを落とした。
ぼん!と赤くなったシルヴィアが慌てて手を振り払い階段を駆け上がる
途中、段差で盛大に足がもつれたような音もしたが
軈て音は止みバン!と部屋のドアが閉まる音だけ響いた


「あらっ、フラれちゃった」
「…シルヴェストル」
「なぁに、シュヴァリエ」
「……ふむ」
「おーい、何?何一人で納得してんの?」
「…いや?入れば?」


丁度いいか。
ぽそりと呟き『何が?』と首を傾げた派手頭の背を押した――…


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